今期の注目作品「ヒトクサヤドカリ」と「ダイダラウルトラボウ」を見に小豆島の南部にある三都(みと)半島の神浦(こうのうら)地区に行ってきました。
いずれも屋外作品で無料で見学できます。会期と会期の間に行ったため、見学者らしき人は誰もいませんでした。
次回は2025年に「瀬戸内国際芸術祭2025」が開催されます。4月18日に春会期が開幕し、夏会期、秋会期に分けて合計107日間開催されます。
【春】4月18日~5月25日
【夏】8月1日~8月31日
【秋】10月3日~11月9日
ヒトクサヤドカリ
注目作品の一つ「ヒトクサヤドカリ」は、海沿いの道路から坂道を2分ほど登った瀬戸内海を見下ろす高台にありました。
全高2メートルほどある巨大な木彫りのリアルなヤドカリです。貝殻の代わりに、空き家となった民家の玄関にお尻を突っ込んで、家を殻にして住み着いているようです。
作品No.sd45 作:尾身大輔氏
海近くに住み着くヤドカリの背は殻ではなく家だった
家を貝殻に見立てた巨大なヤドカリの木彫。苔、木の枝などで、島々や山の連なりを想像させる。家には、海を渡ってきた生き物と人をモチーフにした彫刻が置かれ、この土地の人たちが海の生き物と格闘してきた歴史が表現される。
瀬戸内国際芸術祭2022
アクセス
小豆島町営バス三都線の終点「神浦西」バス亭から歩いて3分ほどです。
同じ神浦地区にある「ダイダラウルトラボウ」とは約1キロほど離れています。
ダイダラウルトラボウ
こちらも人気作品「ダイダラウルトラボウ」です。神浦地区へ下る山道沿いに腰を下ろして休憩している巨人は、全高10メートル近くあり迫力があります。
腰から下と手は石積みで、上半身は流木で造られています。おなかの部分には廃船が流木で覆われています。
作品No.sd45 作:伊東敏光氏+広島市立大学芸術学部有志
瀬戸内国際芸術祭2022
日本の山河を造ってきた巨人 次を構想し、しばし休憩する
拡幅工事に伴い取り払われた神浦地区の小径の石垣、厳島神社に関連した廃船のほか、瀬戸内海の各所で集めた流木を組み合わせて、大宇宙や自然界と人間社会とをつなぐためのアイコンとしての巨人をつくる。
アクセス
小豆島町営バス三都線の「神浦」バス亭から坂道を上って6分ほどです。
同じ神浦地区にある「ヒトクサヤドカリ」とは約1キロほど離れています。
潮耳荘
同じ神浦地区にある「潮耳荘」という作品です。こちらは瀬戸内国際芸術祭2016公開作品との事です。
廃材を利用した建物の内部には二つの穴があり、耳を傾けるとザザーツと波の音が聞こえてきました。
作品No.sd16 作:広島市立大学芸術学部有志
瀬戸内国際芸術祭2022
波や船の音を拾い集め建物の中に響かせる
ホルン型の集音装置が、建物内部に波や船の音を響き渡らせる。
アクセス
小豆島町営バス三都線の終点「神浦西」バス亭から歩いて2分ほどです。
同じ神浦地区にある「ヒトクサヤドカリ」とは、歩いて2分ほどの距離です。
また「ダイダラウルトラボウ」とは、約1キロほど離れています。